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by enjoycafeohana

私のお産日記 ③波

さっきまで時間はたっぷりあると思っていたのに、子供達とじゃれあったり、布団に横になってうとうとしているうちに、あっという間にお昼になろうとしていた。




そんな時間になっても、相変わらず普通に話せたし、強い収縮もなく、なんら変化の兆しはなかった。


そこへ、「足湯でもする? 」と赤塚さんがやって来た。なんでも、身体が温まると、陣痛がつきやすくなるらしい。


部屋が暖かくて、すでにポカポカしていたけれど、なんとなく手持ち無沙汰なので、足湯の用意をしてもらうことにした。



「そうだ、足湯の前に、ちょっと見てみようか」と、内診をしてもらうことに。すると・・・



「お、だいぶいいところまで降りてきてるよ!」とのこと。


「え、そうなの?!」

ずっと生理痛程度の痛みだったものの、確実にお腹の子は降りてきていた。


ゆっくりとゆっくりと、身体の負担が少ないように骨盤は広がって、子宮口も少しずつ少しずつ開かれていたんだね。



赤塚さん「うんちしたい感覚はある?」
私「いや、ないです」
赤塚さん「じゃあ、まだだね」



はて、どういうこと?
疑問になって聞くと、なんでも
「赤ちゃんが出る間際になると、便意を催すような感覚になる」
とのことだった。

なーるほど!だから、上の2人のお産の時も、産まれる間際に「うんちがもれそ
う!」と口走っていたんだ。

そこでずっと気になっていたことを聞いてみた。
「私、しいらの時もるりの時もめっちゃうんちがもれそうだったんですけど、あれって実際に出てました?」
「いや、松野さんは確か出てなかったよ」


そうだったんだー?!!!
はしたない話だが、うんちがもれそうになった時に、赤塚さんに肛門を押さえてもらっていた記憶があるのだが、果たして本当に催してしまったのか、ずっとずーっと気になっていたのだ。

お産の際は最後まで旦那さんも見届けてくれたから、もし漏らしていたら、きっと見られているんだろうな…と思いつつ、それを確認したくても、恥ずかしくて聞けなかった私・・・。


でも、これで長年の疑問がとけた!!ほっ。




そんなやりとりの後に、足湯の用意をしてくれた赤塚さんは、
「何かあったら呼んでね」と、さりげなく部屋を出て、またしても家族だけの空間にしてくれた。






今回のバースプランには、「1人で静かに産みたい」と書いていた。

前回のお産の時も、産まれる間際までほとんど1人で陣痛の波をやり過ごしていたので、赤塚さんには「松野さんなら1人で産める」と了承を得ていた。


結局、家族もいるし、賑やかな状況だが、赤塚さんは必要な時以外はずっとそっと放っておいてくれた。ずっと付きっきりでいられるより、私にはその信頼関係が、とても快かった。







さて、部屋の片隅で足湯すること7、8分ばかり。



あっという間に額に汗が出て来て、のぼせたような状態になった。





遠くで12時を知らせる鐘の音が聴こえる。


「お昼か。潮が満ちるのは1時半。もうそろそろかな」


そう思うと同時に、子供達の退屈度もMAXになったようで、なんだか急に部屋の中のモードが変わってきた。

それまでのんびり過ごしていたのが、急に回転率が変わったように部屋の中の空気がかき回され始めた。

いや、急展開してるのは、私自身?
収縮の波が突如早まり、これまでのちょっと生理痛が強い程度の張りから、ギシっと腰を押されるような強い張りへと変化していた。


時計を見ると、12時を10分ほど回ったところ。

「ん、いよいよかな?」

気持ちを落ち着かせるために、足湯をしていた椅子を離れ、夫がうたた寝している布団に自分も横になる。

by enjoycafeohana | 2014-12-28 21:48
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